2024年11月22日

重量シャッターの施工に「無火気工法」を採用
~施工現場の火災予防、作業効率の向上と作業環境の改善に貢献~

 文化シヤッター株式会社(社長:小倉 博之)では、ビルや工場、倉庫などに設置する重量シャッターの施工現場において、溶接作業を行わないことで火災を予防でき、溶接ヒュームの発生しない作業環境の改善につながる「無火気工法」を、12月より建物の屋内に施工する重量シャッターを対象に採用してまいります。


「無火気工法」はお客様が要望される無事故・無災害に向けた課題を解決重量シャッターイメージ

 重量シャッターの施工を溶接で作業する場合、出火原因につながるリスクが高いという課題があります。「無火気工法」は、溶接器具やディスクグラインダーを使用しないことで火災予防につながることから、火気使用厳禁のリニューアル工事をはじめ、今後、拡大が見込まれる木造建築物など、お客様が要望される無事故・無災害に向けた課題を解決できる新工法です。

 

作業効率向上と作業環境の改善による施工従事者の健康被害を防止

 「無火気工法」では溶接器具等を使用する際の養生が不要なため、施工にかかる時間が軽減され、作業効率が向上します。また、溶接時に発生する溶接ヒュームといった有毒ガスが発生しないために作業環境が改善されることから、施工従事者の健康被害を防ぐことができます。

 

CO2削減による環境負荷低減に貢献LEDでの試験

 「無火気工法」は溶接を使用しないことから、施工時の電気使用量が減ることでCO2の削減につながるため、サステナブル建築にも寄与します。
 そして、環境への負荷低減の意識がますます高まる中で、今後はCO2を貯蔵・削減する建築材料として「木」を活用した非住宅向け木造建築物が増加する見通しから、開口部製品の「無火気工法」の対応は急務となることが予想されます。

 


 当社グループでは既に、間口の狭い開口部に設置する軽量シャッターの施工において「無火気工法」を採用しています。また、スチールドアについては、無溶接で製作する「接着工法」を採り入れた環境配慮型スチールドア「SGD」の拡販をはじめ、施工においても「スマートアンカー」による「無溶接工法」を展開することで、地球環境への負荷低減と作業環境の改善に取り組んでまいりました。そして、このたび重量シャッターの施工に採用した「無火気工法」を、今後の新しい施工方法のスタンダードとしてお客様のご理解を得られるよう、これまで以上に積極的な提案を進めてまいります。

 

「無火気工法」が可能な重量シャッターのタイプ

     
設置場所 建物内部専用
適用タイプ 管理用シャッター、重量グリルシャッター
防火シャッター(特定防火設備)、防火・防煙シャッター(特定防火設備)
許容範囲 管理用シャッター、防火シャッター 間口:1m~10m 高さ:1m~8m
防火・防煙シャッター 間口:1m~5m 高さ:1m~8m
重量グリルシャッター 間口:2m~8m 高さ:1m~5.84m

参考
 スチールドア用のドア枠の無溶接工法「スマートアンカー」 無溶接工法スマートアンカー

 スチールドア用のドア枠の施工時に溶接を行わず、金具で壁に取り付ける無溶接工法「スマートアンカー」は、安全かつ スピーディーな施工を可能にしています。