特集:脱炭素社会の実現とSDGs達成に貢献

接着工法と軽量化でスチールドア業界の常識を変える
私たちの生活に欠かせない「ドア」。スペースを仕切ることで空間を創り出し、演出するなどの役割があります。私たちBXグループは、創業当初からスチールドアをはじめとした多種多様なドアを通じて、安心・安全や快適環境といった空間への価値を提供しています。
当社では、多様化するニーズに商品のラインナップでお応えする一方で、ドア業界全体が抱える課題に対して、解決につながる商品開発にも注力しています。特集では、昨年度販売を開始した環境配慮型スチールドア「SGD」について取り上げ、業界を巻き込んだ当社の取り組みについてご紹介します。
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「サステナビリティレポート2023」
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接着工法と軽量化でスチールドア業界の常識を変える
「サステナビリティレポート」
環境配慮型スチールドア「SGD」~スチールドアの新たな可能性~
2022年、公共建築工事のバイブルとも言われる国土交通省監修の「公共建築工事標準仕様書」にこれまで規定されていた組立方法「溶接」「小ねじ止め」と並び、「接着工法」が新たに記載されました。当社はこの追加記載に業界団体と連携し尽力すると共に、接着工法による軽量化を実現した環境配慮型スチールドア「SGD」を開発、新たに販売を開始しました。
CO2の削減による環境負荷低減と作業環境の改善による働き方改革を実現する「SGD」を通じて、脱炭素社会とSDGsの目標達成に貢献していきます。
特長

接着工法

スチールドアの戸の組立に、接着剤を使用する工法です。接着工法は、2022年4月国土交通省監修の「公共建築工事標準仕様書」で採用された新たな工法です。

軽量化

スチールドアの表面材などで使用する鋼板の厚みを1.6mmから1.2mmにして、戸を軽量化しました。一般的なドアサイズW850×H2,000mmでは、従来品より約25%の軽量化を実現しました。

溶接と
変わらない
品質基準

接着工法で製造された「SGD」は、当社の試験検証施設ライフイン環境防災研究所における各種ドア性能試験で品質基準が保証されており、溶接工法と変わらない性能を実証済みです。また、接着剤についても、日本接着剤工業会のご協力により、各種試験を行っています。
メリット
CO2排出量を削減
接着工法と軽量化によって、使用する電力や鋼板の削減などにより、ドア1枚当たり約35㎏相当のCO2を削減し、脱炭素社会の実現に向けて地球温暖化対策に貢献します。また、溶接によるスチールドアの製造と比べて、1枚あたり約60分の作業時間の短縮になります。
※ドアサイズW850×H2,000mm、当社従来製品比
耐食性の向上で
サステナブル建築に貢献
接着工法は、溶接痕を消すサンダー仕上げが不要なため鋼板のメッキ層を傷つけることなくドアを錆びにくく長持ちさせ、「サステナブル建築」に貢献します。
また、溶接工法では扱いが難しかった色・柄のついた、いわゆる化粧鋼板対応の可能性が広がり、ドアの意匠性が向上します。
作業環境を改善し
働き方改革につなげる
溶接や研磨作業を減らすことで溶接ヒューム(有害性)や粉塵の発生を抑え、作業環境の改善に貢献します。
また軽量化により、製造や運搬時の負荷を軽減し、働き方改革にもつながり、さらに使用者にとってもドアの操作性や使い勝手が高まります。
※アーク溶接等の作業時に発生する粒子状物質のガス
SGDとSDGs
自然・建物・人にやさしい「SGD」



溶接
削減
使用電力を削減しCO2の発生を抑制します
溶接ヒューム(有害性)を削減し、人の健康を守ります
鋼板の表面(亜鉛メッキ)を傷つけず錆びにくくします
軽量化
鋼板の使用量を減らし、製鉄時のCO2の発生を削減します
工場や建設現場で働く作業者の負担を軽減します
ドアを軽くして、使用者の使い勝手を向上します
物流の改善(ドライバーや運搬時の負荷低減、低燃費など)につなげます