社会と共に

BXグループでは、全国にある各事業所が主体となってCSR活動を推進しています。災害被災地での復興支援活動や、地元中学生・高校生を対象とした就業体験の受け入れ、チャリティーイベントへの協力など、従業員一人ひとりが、“地域のために”の思いを持って、各地域に根差した活動に自主的に取り組んでいます。

ふるさと清掃運動会(文化シヤッター 小山工場)

BXグループのエリア活動


  • 活動ハイライト

    耐震工事で国の有形文化財登録に貢献
    BXカネシン
    島根県松江市にある福田平治・与志記念館(旧愛隣会館)は、耐震上の問題から解体撤去されることが決定していましたが、福田平治・与志兄妹の山陰の福祉に尽力した功績を称え、文化財として後世に残したいという声が地域住民から上がり、地元有志がNPO法人を立ち上げて記念館を存続させる活動をはじめました。文化財登録には外壁をできる限り当時のまま残す必要があり、そこで耐震補強の相談を受け採用されたのが、当社がケイミュー(株)様と共同開発した「K2耐震LoZo工法」です。この工法は住みながらにして既存の建物に耐震補強ができ、かつ外壁の美観が保たれるというもので、当社が協力する形で耐震改修をし、2017年5月、国の登録有形文化財に認定、記念館の存続が決定しました。建物の耐震性強化の技術向上により、耐震補強のみならず、文化的価値の後世への継承にも貢献することができました。今後もこの経験を活かし、耐震化の促進と支援を推進していきます。
    from STAKEHOLDER
    特定非営利活動法人 福田平治・与志顕彰会理事 一級建築士
    岩山 哲川 様

    私たちの団体は、福田平治・与志が山陰の社会福祉・障害者教育に尽力した功績を顕彰し、記念館の保存活動事業を行い、また地域の福祉教育に寄与することを目的としたNPO法人です。私たちのめざす記念館の「耐震・保存・文化財登録」を叶えるこの「K2耐震LaZo工法」で耐震改修を行うことによって記念館の存続が決まり、嬉しく思っています。福祉がまだ確立していない時代に、私財を投げうち福祉事業に貢献した福田平治の意志を受け継ぎ、この記念館を障害者支援の場として活用していきたいと考えています。

    ふるさと清掃運動会
    文化シヤッター 小山工場
    小山工場では、小山市のシンボルである思川の「ふるさと清掃運動会」に継続して参加しています。当社の「社会と共に委員会」が小山市に協力を要請したことから始まり、今では地域の皆様や市内の企業団体等も数多く参加する一大イベントとなりました。地域が一体となって活動することにより、思川の環境保全に貢献すると共に、地域の皆様との顔の見える関係を築いています。
    2017年には、長年の実績が認められ「環境美化功労団体」として小山市から表彰を受けました。今後も継続して活動に参加し、積極的に地域に貢献していきたいと思います。
    組立技術大会の実施
    BX朝日建材
    BX朝日建材では、「お客様に100%満足される商品を届けるには」というテーマを掲げ、ルールや趣向を凝らした組立技能競技大会を毎年実施しています。出場者の若手技術者からは、「知識や技術の自信がついた」「仲間とのコミュニケーションの大切さを感じた」といった意見があがり、日々の業務で得た技術や考えが、「お客様のために」という視点を持つことでどのように活かされるのか、改めて考え直す機会となりました。今後もこのような大会の開催を通じて、高い技術とお客様目線の両方を併せ持つ技術者を育成することで、さらなるお客様満足を追求していきます。
    障害者支援団体によるパンの出張販売
    BXティアール
    BXティアールでは、障害者の自立訓練や就職支援などを行う「社会福祉法人とまとの会」の活動を支援し、ベーカリーのパンを月に一度社内で販売しています。外出せずに社内でパンを買える便利さと、気軽に支援ができることから、お昼休みには多くの従業員がパンを買いに訪れます。障害を抱えた方々は、自らが焼いたパンを施設以外の場所で直接販売することにより、社会の中で働く喜びを体験しています。
    BXグループでは、文化シヤッター本社ビルから始まった障害者支援団体と連携した社会貢献活動が、御着工場ほか計5拠点へと活動の輪を広げています。今後もこのような地域に根ざした貢献活動が全国に広がっていくことを期待しています。
    from STAKEHOLDER
    社会福祉法人とまとの会 障害福祉サービス事業所
    ぷちとまと パン・クッキー班 職業指導員
    鈴木 洋平 様

    障害福祉サービス事業所「ぷちとまと」では、パン、トマト、機織り、陶芸の4つの班に分かれて作業を行っており、パン班は職員5名、利用者12名で構成されています。2016年度から始まったBXティアール様での販売では、毎回多くのパンを購入していただいています。さまざまな障害をお持ちの方がパンづくりを通じて社会参加する機会を与えていただき心より感謝申しあげます。

    ゴールドリボン活動
    BXあいわ
    BXあいわでは、本業に即した活動として、ゴールドリボン(小児がん)の理解促進に取り組む普及活動を創業当初より継続して行っています。治療費や病院に通うための交通費など経済的負担や精神的負担を抱える、地方でがんと闘う子どもたちと家族に対して、宿泊施設の提供や奨学金を支給するというアフラック生命保険(株)様の取り組みに賛同し、新宿駅街頭での募金活動を中心に、さまざまな形で支援を行っています。2017年度は260名もの方々に返済不要の奨学金が支給されました。
    小児がん患者やその家族が、明るく前向きに病気と向き合っていける社会をめざして、今後も支援を継続していきます。
    地域の防災活動に当社製品で協力
    文化シヤッター
    文京区内で地域主体の災害対策を進めている団体「ご近所de BOSAI 3.11から未来へ!」が開催した防災体験交流会に、当社製品の「避難所用間仕切」の体験ブースを出展しました。これは「ご近所」の住民が、避難所の実態を自ら体験し、今後の備えにつなげるための交流会です。
    開催場所となった東京大学地震研究所では、地震博士・加藤尚之教授によるセミナーや、消防隊員による応急処置訓練などが行われる中、当社の「避難所用間仕切」を実際に組み立てるところから、家族のプライバシーが確保された空間を地域の皆様に体験していただきました。
    今後も地域の防災活動に当社製品を通じて参加する機会を設け、自助の取り組みを支援していきたいと考えています。
    茶草葉農法応援ボランティア
    文化シヤッター 掛川工場
    掛川工場では、自主的な環境保全活動の一環として、伝統的農法を次世代へと継承する、「茶草葉農法応援ボランティア」に参加しています。茶草葉農法は、静岡県に伝わる伝統的な茶葉育成農法で、高品質な茶葉が生産できるだけでなく、豊かな生物多様性が保全されるなどのメリットがあることから、2013年に世界農業遺産に認定されています。この活動に参加することで、農家の皆様の茶葉生産に対する思いや、高品質へのこだわりに直接触れ、製品への思いを新たにし、さらには伝統的な農法を多くの人々に知ってもらうことで、地域活性化にも貢献できたらと考えています。
  • 障害者施設の合同体育祭を支援
    文化シヤッターサービス
    文化シヤッターサービスでは、障害者支援活動をCSR推進テーマに定め、昨年に引き続き千葉県内の障害者施設による合同体育祭「ウルトラ大運動会」に、千葉サービス支店のメンバーがボランティアスタッフとして参加しました。前日の会場設営をはじめ、会費の集計、運営補助やキャラクターの着ぐるみで会場を盛り上げるなど、300名以上が参加するこの大会には、ボランティアスタッフの協力が不可欠となっています。また、全国各地の社会福祉法人よりノベルティを購入し、お客様にお渡しする活動も行っており、最近では「ぜひ当社でも取り組みたい」と活動に賛同する他企業も増えてきていると聞いています。
    今後もこのような活動を全従業員が一体となって継続することで、障害者が活躍する社会の形成に貢献したいと考えています。
    第24回ウルトラ大運動会
    「エコアクション21」10年継続により表彰
    BXカネシン
    BXカネシンでは、環境保全への取り組みを効果的・効率的に行うことができる環境マネジメントシステムの構築、運用をはじめ、製品開発における省資源型製品の創出および販売拡大、CO2、廃棄物排出量の削減などの活動を継続して実施しています。この度エコアクション21認証登録業者として、10年間継続の功績を認められ、事務局から表彰を受けました。また、当社が実施している顧客満足度調査においては、多くのお客様から当社のこのような取り組み姿勢を評価する声をいただいています。
    今後もこの活動を継続し、環境保全への貢献という視点を忘れずに従業員一丸となって取り組んでいきます。
    授賞式の様子
    地域の小学生がものづくりを体験
    BX文化工芸
    BX文化工芸では、当社前の通学路を利用する児童からの提案で、埼玉県川口市立芝中央小学校に通う3年生を職業体験として受け入れ、ものづくりを体験してもらいました。テーマは「発見・体験・まちの名人」。完成した時の感動やものづくりの素晴らしさを感じてもらおうと、安全面には充分に配慮しながら工程ごとの作業に取り組んでもらいました。児童たちは各担当者からの説明を熱心に聞き、時には積極的に質問をするなど、熱心に取り組んでくれました。自分たちが製作に携わった「オープン棚」を持ち帰る時の笑顔は忘れられません。子どもたちがものづくりに興味を持ち、未来を担うことを願って、今後も継続して職業体験の受け入れを実施していきたいと思います。
    熱心に聞き入る児童
    とくしま農山漁村(ふるさと)応援し隊事業
    BX朝日建材
    BX朝日建材では、徳島県が主催する「とくしま農山漁村(ふるさと)応援し隊事業」に協働パートナーとして参加しています。地域創成に意欲的な団体「ふるさと団体」と、地域に貢献したい企業等の「協働パートナー」が、はっさくやそばの収穫作業等の農作業支援を通じて、共に地域の活性化を図ります。参加当初は少数だった参加者も年々増加の傾向にあり「年代の違う方々と一緒に活動する事でコミュニケーション力に自信がついた」など、自身の行動変容にもつながっているようです。県の担当者からは、当社の熱心な取り組み姿勢に感謝の言葉をいただいており、企業市民として地域に貢献できると同時に、個人の成長も感じられる活動となっています。
    はっさくの収穫
    小山市と災害協定を締結
    文化シヤッター 小山工場
    小山工場では、2015年に発生した「関東・東北豪雨」に代表される大規模災害に備え、栃木県小山市と「災害時における応急対策業務に関する協定」を締結しました。この協定は、発災時において、人員を含めた工場の所有する資源を提供し、駐車場等の敷地を避難所として活用するなどの支援内容が含まれます。この締結をきっかけに、さらに地域防災への意識向上を図り、行政や市内他企業との連携を深め、地域に貢献していきます。
    小山市大久保市長との調印式
    障害者支援団体のパンを工場で販売
    文化シヤッター 姫路工場・御着工場
    姫路工場および御着工場では、姫路市内の「NPO法人みんなのいえ」の活動を支援し、施設に併設するパン工房のパンを月に一度工場内で販売しています。障害を抱える方が焼いたパンを工場内で購入することで、従業員が気軽に貢献活動に参画でき、「みんなのいえ」からも「パンを販売した売上金によって、福祉サービス事業をさらに成長させていくことができる」といった喜びの声が届いています。今後もこのように積極的に参画できる貢献活動を継続していきます。
    御着工場でのパン販売
    「平成28年熊本地震」支援活動「うつくしいひと」上映会
    BXホール
    文化シヤッター本社ビルのBXホールでは、2016年6月に「平成28年熊本地震」の被災地復興を願い、行定勲監督による熊本復興支援映画「うつくしいひと」上映会を開催しました。上映後には行定監督と出演者によるトークショーが行われ、震災前の熊本の風景を記録した映像の解説や、復興支援のあり方について、熊本県出身のお二人の思いが交わされました。BXホールは「文化の発信基地」として、会議や講演会をはじめ、展示会や音楽プログラムにも対応した設備を兼ね備えており、地域の文化活動のほか、多岐にわたりご利用いただいています。また災害時には帰宅困難者を受け入れる協定を締結するなど、地域防災にも貢献しています。今後も所有する資源を活かした貢献活動を継続して実施します。
    行定勲監督と出演者によるトークショー