成長と共に
■グループの成長・発展
エコ事業強化に向けたグループの拡大
間伐の推進及び間伐材の利用促進等の重要性をPRし、日本の森林保全への貢献を表します。
関連ページ:株式会社エコウッド
ODAに環境配慮商品で貢献
太平洋地域の島嶼国は気候変動による影響を受けやすく、津波やサイクロンなどの自然災害に対してきわめて脆弱であるほか、海面上昇による水没の危機にもさらされています。同地域では、気候変動や防災の対策拠点となる施設の整備が急務の課題となっていたことから、2019年、国際協力機構(JICA)による政府開発援助(ODA)事業の一環として、太平洋地域環境計画事務局が本部を置くサモア独立国の首都アピアに、「太平洋気候変動センター」が設立されました。これにより、各国の政府職員や開発プロジェクト関係者を対象に、年間1,400名もの研修実施が可能となり、日本も人材育成等の支援を開始しています。
文化シヤッターは、廃木材と廃プラスチック等を主原料とした木材・プラスチック再生複合材「テクモク」を建物の手すりや窓枠のルーバーとして提供しています。サモア独立国の厳しい気象条件をクリアする強度と、木のぬくもりといった意匠性を兼ね備え、なおかつ100%リサイクル建材という資源の循環に貢献する「テクモク」は、この「太平洋気候変動センター」の設立意義に沿うものであり、また気候変動への「緩和と適応」両側面にアプローチしています。「テクモク」の初の海外採用事例となったこのプロジェクトを足掛かりに、今後「テクモク」の海外展開に期待すると共に、強度・構造計算等、お取引先企業様のご協力を得ながら、環境配慮商品の可能性を広げていきたいと考えています。
海外事業部 係長
田畑 佑一
世界的に環境保全に対する意識が高まる中、当社の「テクモク」を気候変動の影響を大きく受けるサモア独立国に設置できたことは非常に感慨深く、また私自身にとっても環境配慮商品を海外に提供した初めての事例として、大変貴重な経験となりました。サモア独立国の気象条件に耐え得る強度を確保するため、構造計算でご尽力いただいた協力会社様には心より感謝しています。また「テクモク」を担当する福祉住環境部や設計担当者の、社会にもっと当社の環境配慮商品を広めたいという思いを形にすることができ、嬉しく思っています。
今回このようなODA事業に「テクモク」を提案する機会に恵まれ、環境配慮商品への需要が高まっていることを強く感じました。今後さらにエコ事業の拡販を強化することで、地球環境の保全に積極的に貢献していきたいと考えています。
ライフイン環境防災研究所の取り組み
今後もBXグループはBCP対策も含めたいざという時の「備え」と、災害時の被害を最小限に抑える「対応」の両面において、確実に機能を発揮する製品・サービスの提供を通じて、災害に強い社会の構築に貢献していきます。
海外事業における成長戦略
ASEANにおける事業強化
インドネシア・東ジャカルタの事例
海保 英司
近年、東南アジア諸国は著しい経済発展の過程にあり、日本企業も従来の製造、物流投資に留まらず、不動産、商業分野へも積極的に投資を拡大させています。当社グループも、ベトナム製造拠点を中心としたASEAN向け販売を強化するため、各国の販売・施工体制の確立、ネットワークづくりなど、多くの課題をクリアしていかなければなりません。特に法規制や商慣習など、ASEAN内においても国ごとに異なる規制を充分に把握した上で、ビジネスを展開する必要があります。さまざまな課題もありますが、それだけにやりがいのある仕事だと感じています。
ベトナム・ハイフォン市の事例
設計課 ハノイ支店駐在
シニアリーダー
Đào Ngọc Bích(ダオ ゴック ビック)
今回担当したハイフォンの開発プロジェクトは、私にとって大きな挑戦の連続でした。これまで経験のないドア製品も多く、高い品質基準をクリアする高度な技術が求められました。また、プロジェクトの主旨への理解や求められるイメージの共有、そしてこちらからの提案内容の伝達など、日本語でのコミュニケーションに苦労しましたが、全てが貴重な経験となりました。素晴らしいホテルに私たちの建材が採用され、とても誇りに思っています。ハイフォンを訪れる多くの人たちがこのホテルに魅了されることと思います。
ハイフォンの象徴的な建築物となる今回のプロジェクトに参加したことで、新しい街づくりに貢献することができました。私は1歳の息子を持つ母親でもありますが、このように自分の能力を活かす仕事で活躍できたことがとても嬉しく、また息子にとって自慢の母親になりたいと思っています。
地域との共生〜文京区長との対談〜
当社は2014年に文京区が開催した「防災フェスタ」に、止水製品をはじめとした防災関連商品を展示したことをきっかけに、文京区と「災害時における相互協力に関する協定」を締結しており、発災時には社屋の一部を開放し、帰宅困難者の受け入れを行う等、地域防災・発災時対応等に貢献する一方、自治体や企業のBCPといった自助を支援する防災関連ソリューションの拡充を進めています。