2017年09月14日

大規模震災直後でも防火性能と避難経路を確保
地震による建物の変形時にも閉鎖する防火戸「アスコード」を新発売

大変形追従随時閉鎖型防火戸 「アスコード」   文化シヤッター株式会社(社長:潮崎 敏彦)では、大規模震災直後に火災が発生した際、建物の歪みによって防火戸の枠が変形しても、扉が上枠や床と干渉することなく閉鎖することで防火性能を保持し、避難経路を確保できる大変形追従随時閉鎖型防火戸「アスコード」を、9月20日より新発売します。


 

3つのポイントで建物の変形時にも防火戸として機能

   以下の3つのポイントにより、建物の層間変形角が90分の1(瞬間最大60分の1)以内であれば扉が閉鎖し、大規模震災時でも防火戸(特定防火設備)としての機能を発揮します。

①扉と上枠の干渉防止のため、扉上部と上枠の「クリアランス」を拡大

   扉が上枠と干渉することなく閉鎖するよう、独自のヒンジ機構の採用とあわせて、扉と上枠の「隙間(クリアランス)」を現行タイプの5mmから15mmに拡大しています。


②扉と床面との干渉防止のため、「変位吸収機構を備えた巾木」を扉下部に内蔵

   扉が床面と干渉することなく閉鎖するよう、建物の変形に合わせて上下に可動する「変位吸収機構を備えた戸車付の巾木」を、扉の下部に内蔵しています。


扉側にある電磁レリーズのフック部 は建物の変形に合わせて可動する平常時(左)と大規模震災時(右)③扉の閉鎖不良防止のため、「上下変位吸収機構を備えた電磁レリーズ」を採用

   扉側に設置した電磁レリーズのフック部が、壁面側に設置された電磁レリーズと干渉することで扉の閉鎖不良が起きないよう、建物の変形に合わせて上下に可動する「上下変位吸収機構を備えた電磁レリーズ」を採用しています。

随時閉鎖型防火戸は、平常時は壁面に収納されている扉が、火災時は煙感知器との連動で閉鎖し、防火区画を形成する防火戸です。 平常時に扉と扉が収納されている壁面は、電磁レリーズによって連結されており、火災時に連結状態が解除されることで扉が閉鎖する仕組みとなっています。

 

対震性能はJIS等級最高の「D-3」をクリア

   地震等の外力によりドア枠に変形が生じた場合でも、扉の開放が可能であることを表す面内変形追 随性については、JIS等級で最高の「D-3」を越えた対震性能を備えています。

 

新設・既設に設置可能

   新設対応はもちろんのこと、既設現場についても改修工事により、「アスコード」を設置いただけます。

   当社は従来より、「エコ」と「防災」をキーワードにしたものづくりと関連する事業を推し進めています。そして、近い将来発生が懸念される未曾有の大規模震災に対する意識が高まる中で、震災直後の火災時においても機能する防火戸を設置したいというお客様の要望を受け、このたびの発売となった防火戸「アスコード」を、総合試験施設「ライフイン環境防災研究所」において各種の試験と検証を進める中で開発してまいりました。
   今後も当社は、地震をはじめとする災害時においても機能し、安心かつ安全にお使いいただける防災・減災をテーマとしたソリューションを提供することで、災害に強い社会の実現に貢献してまいり ます。

 

製作範囲

・片開きタイプ

間口 900mm、 高さ1,800mm(最小)
間口 1,400mm、 高さ3,000mm(最大)

・両開き(親子開き)タイプ

間口1,800mm、 高さ1,800mm(最小)
間口 2,800mm、 高さ3,000mm(最大)


参考価格

間口900mm、高さ2,400mmの場合
592,000円
(価格は製品代のみで、消費税、取り付け工事費及び運搬費は別途)


商品詳細につきましてはこちらをクリックしてください。


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